標高差:1,021m(白毛門まで)
累積標高差:1,188m(白毛門まで)
群馬県利根郡みなかみ町
登り:3時間19分(白毛門でリタイヤ)
下り:3時間48分(白毛門から戻る)
コースタイム:7時間20分(休憩時間13分含む)
ヤマケイから
白毛門(しらがもん)、笠ヶ岳とともに湯桧曽川(ゆびそがわ)を挟んで谷川岳と相対する。山頂北方の
一角は、北は巻機山方面、西は清水峠へと山稜を分け、ジャンクション・ピーク(1,940m)と呼ばれる。
越後側ではこのピークを朝日岳と呼んだ。山間の集落では、周囲の山々の中で、昇ってくる太陽の光を
最初に受けて輝く峰を、朝日岳と名付けた。 ここもその一例であろう。
Road Map :R291を谷川岳の登山口であるJR土合駅に向けて走らせる。
Route Map:登山口の広い駐車場を基点に朝日岳を往復する。はずだったが白毛門でリタイヤする。
『日本三百名山』 猛暑による水切れの為、登山を中止し ”白毛門”で引き返した。
朝日岳敗退
ロングコースであり当初から体力が心配だったが、体力を奪ったのは連続する登りより蒸し暑さだった。 今回も、いつもの様に1.8Lの飲み水を持参したが、登り始めて1時間過ぎで1/4の450ccを飲んでしまい、体力よりも飲料水不足が心配になった。
涼しい時期に登った方が良いかも。
初リタイヤを経験する(訂正、過去に2回リタイヤしていた。)
白毛門だけでも結構疲れたが、飲み水不足のことを考えなければ朝日岳まで行くことは出来たと思う。 しかし、朝日岳前後で飲み水が無くなってしまう計算になり、脱水症になって体調不良にでもなってしまったら下山出来なくなってしまうと考えてしまい、残り0.9Lとなった白毛門でリタイヤして引返すことにした。
過去にリタイヤは氷ノ山を雨降りで、槍ヶ岳を凍結でリタイヤしているので今回が3回目のリタイヤとなる。
今日の温泉
以前から名前だけは知っていた谷川温泉の”湯テルメ・谷川”に入浴する。 場所としてはR291から随分離れた山の中の温泉だった。入浴料は
¥550でこの辺りの温泉としては少し高めであった。 温泉としては浴槽が
3ヶ所にあり、露天風呂もあったので文句の付け様は無かった。 湯温が結構高めだったのが嬉しかった。
前日の移動
白砂山登頂後は六合村の温泉で汗を流し、世立八滝を滝巡りしてから道の駅 ”みなかみ水紀行舘”に入り車中泊とする。 ここは'05年08月に谷川岳に登頂した時に寄ったことのある道の駅であり雰囲気は良く覚えている。 今日も夕刻に夕立の様な大雨となる。
〔236〕朝日岳 (1,945m)
あさひだけ
登山口駐車場を見付けるお得情報
土合駅を過ぎて踏切りを通過し、100m程進んだ左カーブの始まりにラフティングの店があり、そこを右に曲がると100台は停められる広い駐車場がある。
登山口は駐車場の一番奥、湧き水はあるがトイレは無いの車で約5分程の土合駅まで戻る必要がある。
4時55分に出発する。 駐車場の奥が登山口となっており、
道は直ぐに二又となり、左側の道へ進む。 昨夜の雨で水溜りが多い。
橋が崩落しているとの注意書きがあったが気にせずに進む。
広い駐車場には先行車が1台のみ、2人のハイカー(?)が来ていた。
昨夜の雨で全体が湿気ており朝から蒸し暑い。
今日も天気が悪そうだ。
橋の先は階段になっており沢に下りて渡渉となる。
渡渉は靴底を濡らす程度で簡単に渡ることが出来た。
これが注意書き看板にあった崩壊した橋なのか?
ここで引き返す訳には行かないので渡渉出来る所を探す。
路面状態は様々に変化して行くが展望が利かないのと
登り続けるのに蒸し暑くて汗が吹き出る。
渡渉してから沢沿いの道を右側に廻り込むと、
駐車場から見えていたピークへの登りが始まる。
木の根っ子を横切るのは歩き難い。
芸術的な木の根っ子は歩き易く気分転換にもなる。
左側(西側)に大きく聳える ”谷川岳”が見え出したが、
山頂付近にはガスがへばり付いていた。
空気全体が淀んでおり、今日もクリヤーな展望は得られそうにない。
進行方向の尾根筋が少し見える様になってきたが、
どこまでも高いピークが続いていた。
振り返ると霧が掛かった様な見通しの悪さで少し先も見えなくなった。
登り続けること42分、表示のある地点に付いたが、文字は劣化して
いて何が書いてあるのか読めない。 無理やり読むと ”1,000m”と
読めるが確かではない。 この場所は ”谷川岳”が見えるし、遠く
ではあるが、大きな滝が望め、滝音もよく聞こえていた。
右手下(東側)の沢に大きな滝が見られたが、遠景過ぎた。
相変わらず路面状態は様々に変化して行くが
登りが続いているのは変わらない。
ネット上で誰かが ”おしり岩”と名付けた岩を見付けたが、我が写真では全然おしりには見えなかった。
岩床帯となり展望が得られる場所に出た。 通常、こんな所では涼しい風が
吹き抜けるものであるが、風はまったく吹かず蒸し暑いまま。
更にお陽さんによる暑さも加わって来た。
遠く土合付近が見え、真っ直ぐに登って来た尾根筋も良く判った。
この辺りでバッチリの ”谷川岳”を見たかったのであるが、
ガスはますます広がっていた。
彩りを見せてくれた ”アカモノ”の実。
登り続けること2時間15分にて ”松ノ木沢の頭”(1,484m)に着く。
展望は大きく開け、これから登る尾根筋もよく見えた。
”松ノ木の頭”から、これから登る尾根筋道を見るが、この時点では ”白毛門”のピークがどれか判っていなかった。 兎に角、節水モードで登って行くしかない。
様相は高山帯であり、終始展望の良い尾根筋を登って行く。
節水はしたいが汗が吹き出ているので飲まない
訳には行かないし、悩みながら登って行く。
終始見えていた ”谷川岳”は相変わらずガスガスの状態だ。
岩磐にチョロチョロと昨日の雨水が流れていたので、
これを集め様と思い付くが、100%捕捉することが
出来ず、中々水は集まらないので諦めた。
色々努力して逆に時間を潰してしまった。
簡単なくさり場を消化する。
3時間19分にて ”白毛門”(1,720m)に着く。
ここまでオンタイムであったので、後2時間程の登りが残っている。
何やら大きなピークが近付いて来た。
途中で水が切れることが判っていて続行か、安全策としてここで
リタイヤするか悩みに悩みだした。 飲み水が切れても体力的には
歩き続ける自信はあるが、脱水症になるのが恐い。 脱水症状が出て
体調を崩しても助けてくれる人は誰も居ない。
ならば安全策を取ってここで引き返そう。 涙)
本来、喜ばしい所であるが、陽射しが強くなり
ますます暑くなって来た。
残っている水は900ccのみ。 この先の展望を見てリタイヤを決めた。
”朝日岳”までに900ccを飲み干してしまうだろう。
下りは水無しとなってしまう。 後900ccあればと悔やむがそれはもう遅い。
ここから見る ”朝日岳”は ”大烏帽子”の後の様だ。
8時27分、苦汁の選択で ”白毛門”から下山する。
時間はまだたっぷりあるのに・・・後ろ髪を引かれる。
”ソクズ”?
綺麗な ”シモツケソウ”
大好きな”ウツボクサ”
水を採取しようとした岩場に戻る。
岩峰の左側をへつって行く。
”谷川岳”の山頂がやっと姿を見せてくれた。 だが、見通しの悪さは相変わらず。
下山1時間にて ”松ノ木沢の頭”に戻る。
ここで休憩しようとしたが、陽射しがきつ過ぎるので
樹林帯に入ってから休憩することにした。
くさり場を下って振り返り見る。
くさり場に戻って来る。
登り時に路面変化が多いと思った地点を通過する。
涸れ沢の様な歩き難い道を下って行く。
登り時はなんとも思わなかったが下りは歩き難い。
下山2時間21分にて滝が望めた地点まで戻って来る。
ここはちょっとした広場となっており休憩ポイントではある。
複雑に絡み合った木の根っ子のオブジェがあった。
滝見広場付近から見た ”谷川岳” 先ほど登って行った若者が言って
いたが土砂崩れで谷川岳のロープウエイは運休しているらしい。
下り続けて沢沿いの実質的な登山口に着く。 やれやれである。
再度、滝を見るが遠過ぎて涼しさは感じられない。
沢の半分しかない不思議な橋に戻って来る。
通常ならこの綺麗な沢水で思いっ切り顔を洗う所であるが、
駐車場に湧き水があることを知っているので、後少しの
駐車場まで我慢することにした。
”東黒沢”と言うらしいが、沢では無く川に見えた。
駐車場は目の前なので ”土合”への距離はJR駅を指しているのか?
”白毛門”までたった3.1kmの距離なのにリタイヤしたなんて恥ず
かしい話しだ。 これは誰にも言えないぞ。
下山3時間48分にて駐車場に戻って来る。 1.8Lの飲み水は後少し残っていた。 所で朝の出発時に居た2人のハイカー(?)とは山中で会わず終いだった。
違う山に行ったのだろうか? 駐車場の気温は35℃になっていた。 山は涼しい♪ はどこへ行ってしまったの?
コンコンと湧き出る水でしょっぱい体と腕を洗い、ペットボトルを
満タンにしておく。 この様な湧き水が山中の途中にあれば
リタイヤせずに済んだのに・・・
谷川温泉 ”湯テルメ・谷川”で汗を流す。
今日はいつもの様に900ccのペットボトル2本の水を持って来たが、朝からの蒸し暑さ、初っ端からの登り続けで、ここまでで1/4を飲み干してしまい、このままだと飲料水が不足してしまう。
白毛門(1,720m)でリタイヤ
お花畑的な場所はなかったが少ないながらお花は咲いていた。
後日談 帰宅後に知った山頂に水場がある話し。
朝日岳の北から宝側温泉に行く道があるので、これを距離にして30m、高度にして10mほど東に降りると岩の間から
出ている。登山道をはさんで反対側には池塘があるので目印にすると良い。 驚いたことになんとここの水場も出ていた。
200ccのコップに一杯汲むのみ30秒かかった。 それでも、この頂上付近で水が得られるのはありがたい。
この時間になって一人の若者が走る様にして登って来た。彼も既に飲み水が無いと言う。
水が切れる所まで行って引返すと言って登って行った。結局、数十分後に下山して来た。
更に遅い時間に若いハイカーが登って来た。 彼も水はあまり持っていないが縦走するので水場が
あるだろうと言う。 で、水場を知っているのか? と聞くと知らないとの返事。 大丈夫かいな!
更に更に遅い時間に2人のハイカーが登って来た。 如何にも体力のなさそうな2人だったので、
この時間からでは朝日岳には行けませんよ。 と警告したが、はなから朝日岳まで行く気は無いらしい。
2015年度の上信越の山、滝見遠征
今日の温泉
2024年5月30日改定